酪農経営者向けのコンサルティング・サポート事業です。
定期訪問で、乳生産の推移(バルク出荷乳量・出荷頭数・乳成分)、牛群状態(エネルギー状態・糞性状・ストレス)、疾病の発生状況をモニターします。
その結果をもとに、今後のマネージメント方針を決めていきます。
アドバイスは搾乳・乾乳・育成のすべてのステージで、飼養管理全般に関してご提供します。
栄養設計はアメリカ・ニューヨーク州のAMTS社が提供する設計ソフト「AMTS.Cattle.Professional」を使っておこないます。
「AMTS」にはコーネル大学で開発されたルーメン発酵を予測するシステム(CNCPS)の最新版が組み込まれており、より正確な乳生産評価をすることができます。
乳生産予測が正確であれば、作成された給与メニューの信頼性は高まり、乳量の向上やコストダウンの確かな目安となります。
「AMTS」は乳牛栄養学の進歩を反映して随時アップデートされ、その信頼性はこれからも向上を続けます。
当社スタッフはAMTS開発者のトーマス・タルーキーによるトレーニングや講習会への参加によって、最新の栄養設計技術の取得に取り組んでいます。
「AMTS.Cattle.Pro」の画面
「AMTS.Cattle.Pro」の栄養設計画面
当社では、アメリカVAS社が開発した牛群管理ソフトDairy Comp 305(DC305・デイリーコンプ305)を使って、酪農場の牛群動態と成績の把握を行っています。
DC305は北米を中心に世界中の酪農現場や研究機関で広く活用されています。そのため、世界共通のものさしで自分の酪農場を評価できることが大きなポイントだと考えています。
どれだけ良い、計算されたエサを用意しても、泌乳後期の牛が多い牛群構成のときにはなかなか乳量を伸ばしていけません。安定した乳生産を続けるための第一歩として、一年を通してバラつきなく妊娠牛を確保していくことが大切です。
そのための繁殖管理が重要なことは多くの酪農場で認識されていることですが、実際の成績がどうなのかをキャッチしづらい分野でもあります。たとえば、一般的な空胎日数や分娩間隔というのは、牛群で妊娠している牛たちの平均値です。未受胎の牛が多い牛群構成のときには、これらの成績の信頼度は…?となってしまいます。
DC305では、繁殖成績の現状を妊娠率(Pregnancy Risk)という項目を使って評価していきます。この妊娠率は、「妊娠させるべき牛たちを、どれだけスピーディーに妊娠させられたか」を表しており、妊娠率の最初の目標は通年で20%以上をキープすることとされています。
このほか、授精間隔のパターンや各種条件下での受胎率の推移、乳検での乳量乳成分の分布や疾病の発生状況など、さまざまな評価項目を表やグラフを見ながら確認することができます。
DC305での記録をもとに酪農場の弱点をあぶり出し、より生産性を高めるためのご提案を進めていきます。
企業のみなさまへ
各種試験ご依頼の際は、該当酪農場さまの許可に応じてDC305での成績をご提供することも可能です。ご相談ください。
大規模酪農場では従業員の皆さんを含めての牧場ミーティングの実施をお手伝いします。
働く人たちが増えると皆で目的を共有したり、目線を合わせることが大切になります。
酪農場は売り上げが数千万から億を超える立派な企業です。普通の企業ではミーティング(打ち合わせ)を行うことは当然で、酪農場でもこれから必要となります。
ミーティングでは乳生産の推移、繁殖の状況、淘汰や廃用の割合、育成牛の在庫などの酪農場の現状を皆に把握してもらい、問題点についてディスカッションできる状況を作って、意識を共有するお手伝いをします。
飼料販売会社での経験を活かし、様々な飼料コストダウンのご提案を行います。
自給粗飼料割合を高めた栄養設計、価格的に有利な配合飼料と単体飼料の活用、使用している添加剤の見直しと整理などを行います。
現在一般に飼養されている乳牛の遺伝能力は高く、栄養供給レベルを落としてのコストダウンは、かえって乳量や健康度の低下を招いて酪農場の利益を落としてしまいます。
「AMTS」ではより正確な産乳予測ができるため、栄養供給を落すことのない飼料コストダウンを可能にします。
また、現在ご使用の飼料、添加剤が適正価格であるかのアドバイスも行います。
酪農家向け、企業での社員教育向け勉強会をおこないます。
乳牛(哺育育成、泌乳期、移行期)の栄養や飼養管理、飼料の特性、粗飼料調整、繁殖管理の考え方、施設設備、搾乳など、酪農にまつわる話題を、座学や現場でのバーンミーティングを通じてわかりやすくお伝えしていきます。
また、栄養設計ソフトAMTS Cattle Proの操作方法から現場での実践まで、スキルに応じた勉強会も承ります。
乳房炎での生乳の廃棄は、作物で言えば収穫直前での廃棄にあたり、経済的にとても大きなロスです。
乳房炎コントロールには、飼養環境の清潔さ、衛生的な搾乳作業、乳牛の健康状態が関係してきます。
搾乳立会では搾乳作業の衛生状態と乳頭の健全さをモニターすることができます。
作業の様子のビデオ撮影や搾乳に携わる人たちとの検討会を通して、搾乳手法の改善と統一のお手伝いをします。
乳牛の栄養設計をするときに必要な情報のひとつに、飼料分析があります。 アメリカには、カンバーランド バレー アナライティカル サービス(CVAS)、デイリーワン(Dairy One)、 デイリーランド(Dairy Land)、ロックリバー(Rock River)の4大飼料分析ラボがあります。すべてアメリカ農務省(USDA)の輸入認可を持っており、世界中からサンプルを受け付け、分析しています。
これらの分析ラボでは、乾物、CP、NDF、ADF、エネルギー価、ミネラル、といった一般分析値に加えて、リグニン、NDF消化性、デンプン消化性、揮発性脂肪酸(VFA)、糖、デンプンなど、様々な飼料特性が測定されます。
AMTS、NDSのような最新の栄養設計ソフトでは、こういった分析値を入力することで産乳や増体などの生産評価の予測の精度が高くなり、より現実にマッチしたメニューを組むことができるようになります。
当社では、カンバーランド バレー アナライティカル サービス(CVAS)への飼料分析依頼の代行業務を行っています。
栄養設計のための日常的な粗飼料分析や、単味飼料、副産物飼料(かす類など)の成分値を確認したいときなどにご活用ください。
料金:CVASでの分析代金、サンプル郵送料、事務手数料
詳細はメールにてお問い合わせください。
「CVAS」参考分析値
各種飼料・飼料添加物の給与試験をコーディネートします。
試験酪農場の選定、試験時期・期間、試験内容について、製品の効果を正確に判断できる試験の実施をお手伝いします。
乳生産、繁殖成績についてはデータ収集の協力も可能です。
酪農関連企業の社員向け研修を行います。
乳牛の飼養管理の基礎、飼料給与の基本、酪農場のモニタリングの方法など、現場で活用できる内容を主としています。
また、栄養設計ソフト「AMTS.Cattle.Professional」の基礎編・上級編のトレーニングも行います。
酪農経営者向けのコンサルティング・サポート事業です。
ハードサポート株式会社
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